苦しかった最初で最後のユース防衛戦
3月17日(日)「SOUL FIGHTING 45」名古屋市国際会議場
【WBC世界ユースバンタム級タイトルマッチ 10回戦】
野崎 雅光
(チャンピオン/日本S・フライ級5位/19戦16勝6KO3敗/八王子中屋)
vs
田中 裕士
(挑戦者/日本バンタム級8位/11戦9勝6KO2分/畑中)
結果…引き分け(96-94,95-95,95-95)[防衛1]
先日、名古屋で行われた野崎雅光のWBCユース世界バンタム級タイトルマッチは、序盤からボディを中心に攻め立てた野崎が優位に試合を進めるも、挑戦者の田中裕士選手の反撃もあり結果は悔しい引き分け防衛となりました。
序盤はまさのペース。
頭を振り、身体を振ってボディを攻め、長身細身の田中選手にプレッシャーをかけ続けました。対する田中選手はジャブを上下に、足を使い、時折連打を見せて距離を取ろうとしてきました。
4回までの公開採点はまさ優位の2−1。そこから田中選手が本領をみせてきました。
遠い距離から上下にコンビネーションを放ち、ジャブでまさの顔面を跳ね上げていきました。そんな相手の懐に潜り込んだまさは、左ボディで外に開いたディフェンスの隙をつくようにしてアッパーを織り交ぜて更にボディを中心に攻め立て、体力を奪っていきました。
しかし7回までの採点は1者がまさ、2者がドロー。まさは更にプレッシャーをかけることで試合のペースが自分にあることを示していきました。下がらず前に出続け、プレッシャーをかけ続け、相手に余裕を与えず攻め続けました。
そして最終10回にはまさが下から上の連打、田中選手が上から下への連打と互いに手を出し続ける中で終了のゴング。試合はまさが全体を通して攻め続けた印象で終えました。
しかし判定は1者が96−94,2者が95−95でまさの1−0の引き分けで初防衛となりました。
採点の結果が出た瞬間、相手の田中選手のホームである国際会議場がざわついました、それが全てをというを物語っていたのかもしれません。
しかし相手のホームであったことはまさもしっかりと理解しており、試合後のインタビューでも1度でも倒せなかったこと、決定的な場面を作れなかったことが原因でもあると語っていました。
何よりこの試合がマッチメイクされた時の目標であった決意を持って挑んで来るであろう相手を尚、圧倒して自分の力を示す、ということが出来なかった。だからこそ今回の判定結果を黙って受け入れました。
今回の試合、まさは減量に苦しみました。本当に苦しみました。計量を2度目でなんとかパスするまで、試合が出来るのか、と思えるくらい悪いコンディションでした。
しかし計量を済ませた後食事をゆっくりと、そしてその後にしっかりと取ることで力と体力を回復させて行きました。そして持ち前の本番での強さで試合を見せて10回、最後まで攻撃的に戦い抜きました。
その戦いぶりは彼の底力と今までのキャリアを感じさせるものでした。
しかし今回の減量が苦しかった事は、まさの現在の恵まれた環境、結果を一つの形にできたことによる気の緩みから始まったものでした。
これが最初で最後のユースタイトルの防衛戦となったまさ、このユースのベルトは卒業となります。そしてこれから向かうのが本当の国内トップレベルとの対戦です。
今回の名古屋の試合に遠くから応援に来てくださった皆の声が本当に力になりました。今回の苦しかった試合を糧に、次の試合では更なる力を見せてくれるはずなので、どうかご期待のほど、よろしくお願い致します!ありがとうございました!
3月17日(日)「SOUL FIGHTING 45」名古屋市国際会議場
【WBC世界ユースバンタム級タイトルマッチ 10回戦】
野崎 雅光
(チャンピオン/日本S・フライ級5位/19戦16勝6KO3敗/八王子中屋)
vs
田中 裕士
(挑戦者/日本バンタム級8位/11戦9勝6KO2分/畑中)
結果…引き分け(96-94,95-95,95-95)[防衛1]
先日、名古屋で行われた野崎雅光のWBCユース世界バンタム級タイトルマッチは、序盤からボディを中心に攻め立てた野崎が優位に試合を進めるも、挑戦者の田中裕士選手の反撃もあり結果は悔しい引き分け防衛となりました。
序盤はまさのペース。
頭を振り、身体を振ってボディを攻め、長身細身の田中選手にプレッシャーをかけ続けました。対する田中選手はジャブを上下に、足を使い、時折連打を見せて距離を取ろうとしてきました。
4回までの公開採点はまさ優位の2−1。そこから田中選手が本領をみせてきました。
遠い距離から上下にコンビネーションを放ち、ジャブでまさの顔面を跳ね上げていきました。そんな相手の懐に潜り込んだまさは、左ボディで外に開いたディフェンスの隙をつくようにしてアッパーを織り交ぜて更にボディを中心に攻め立て、体力を奪っていきました。
しかし7回までの採点は1者がまさ、2者がドロー。まさは更にプレッシャーをかけることで試合のペースが自分にあることを示していきました。下がらず前に出続け、プレッシャーをかけ続け、相手に余裕を与えず攻め続けました。
そして最終10回にはまさが下から上の連打、田中選手が上から下への連打と互いに手を出し続ける中で終了のゴング。試合はまさが全体を通して攻め続けた印象で終えました。
しかし判定は1者が96−94,2者が95−95でまさの1−0の引き分けで初防衛となりました。
採点の結果が出た瞬間、相手の田中選手のホームである国際会議場がざわついました、それが全てをというを物語っていたのかもしれません。
しかし相手のホームであったことはまさもしっかりと理解しており、試合後のインタビューでも1度でも倒せなかったこと、決定的な場面を作れなかったことが原因でもあると語っていました。
何よりこの試合がマッチメイクされた時の目標であった決意を持って挑んで来るであろう相手を尚、圧倒して自分の力を示す、ということが出来なかった。だからこそ今回の判定結果を黙って受け入れました。
今回の試合、まさは減量に苦しみました。本当に苦しみました。計量を2度目でなんとかパスするまで、試合が出来るのか、と思えるくらい悪いコンディションでした。
しかし計量を済ませた後食事をゆっくりと、そしてその後にしっかりと取ることで力と体力を回復させて行きました。そして持ち前の本番での強さで試合を見せて10回、最後まで攻撃的に戦い抜きました。
その戦いぶりは彼の底力と今までのキャリアを感じさせるものでした。
しかし今回の減量が苦しかった事は、まさの現在の恵まれた環境、結果を一つの形にできたことによる気の緩みから始まったものでした。
これが最初で最後のユースタイトルの防衛戦となったまさ、このユースのベルトは卒業となります。そしてこれから向かうのが本当の国内トップレベルとの対戦です。
今回の名古屋の試合に遠くから応援に来てくださった皆の声が本当に力になりました。今回の苦しかった試合を糧に、次の試合では更なる力を見せてくれるはずなので、どうかご期待のほど、よろしくお願い致します!ありがとうございました!
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